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2011年11月7日
知って得する情報編 第五章;「その他のダメージの評価基準と商品価値」

オークション会場の評価で判断基準が難しく、はっきりした基準を設けているオークション会場が殆んどありません。
ダメージの種別で「冠水車・消火剤散布歴車・接合車・ひょう害車」等ありますが、それ等に属する車は大きく商品価値が下がります。

CAAの評価基準のとして以下の3項目があります。
1.冠水車
車内が大きく浸水したもの、およびそれに準ずるとCAAが判断したもの。
2.消火剤散布歴車
車内に消火剤の散布歴があるとCAAが判断したもの。
3.接合車
ボディ、フレーム等を他車の一部で接合された車両で、CAAが接合車と判断したもの。

と数文字で定義付けされていますが、これ等の車が取引される場合は大きく減額となります。

それでは個々に実情と評価について表記しましょう!
1.冠水車・・・・
「冠水車」とはその名の通り水につかってしまったクルマのことです。
冠水した車両はほとんどの場合は使用不可能となり、外観は無傷でもほとんどの場合は廃車扱いになってしまいます。
この様な車両の中でも、走行に支障が無い車両を、ルームクリーニングなどを施しただけで市場に出回ることがあります。
しかし現在の時点では問題がなくても、ある程度の時間が経つにつれ、電装関係に支障が出たり、エンジン不調や始動不良になったりと、大きなトラブルになる可能性はかなり高いです。

自動車業界の査定でも、事故車よりも厳重な扱いがされ、車の事を良く知っている本業の方でも「乗りたくない」「欲しくない」というほどの扱いになります。
実際に冠水車として取引する場合は大きく減額となります。

2.消火剤散布歴車・・・・・
消火剤散布歴車とは盗難車又は犯罪車で指紋を消したい(指紋は消火剤では消えない)ために噴霧された車の事です。
現在一般的に普及している消火器は加圧式ABC粉末消火器ですがこの消火器にはNa(炭酸水素ナトリウム)・ABC(リン酸アンモニウム)・K(炭酸水素カリウム)・KU(炭酸水素カリウムと尿素の反応生成物)が含まれておりこれなどが、車の配線及び機器に悪影響を与え後日不調を起こす可能性があると言われている。
これも実際に消火剤散布歴車として取引する場合は大きく減額となります。

3.接合車(通称ニコイチ車)
ニコイチって聞いたことありますよね?
サンコイチなんてのもあるんですけれども、【接合車】の基本は2個1>ニコイチです。
これは事故などの理由で、使用できなくなった車体の、損傷を受けていない部分をどうしをつなぎ合わせて、一台の車両を作成したもので、大きく分けると、フロアー(床)で横方向で接合しているものや、ピラー(柱)の途中から縦方向につなぎ合わせてるものがあります。
接合車はオークション場によっては出品禁止のところがありますが、たとえ接合車として取引出来た場合でも大きく減額となります。

その他のダメージ車は「ひょう害車・メーター改ざん車」等は上記同様大きく減額となります。なお、メーター改ざん車についての詳細はこちらをご覧ください。
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