メーター改ざんは一般的なダメージとは違い、知ってヤッたとしたら相手を騙して売る一種の詐欺に近い行為であり、各オークション会場では厳しく対応する規定になっています。
CAAとしては以下の規定の細目になっております。
メータークレーム対処に関する細目事項
1.走行メータークレーム内容;メーター改ざん・積算計桁不足によりメーターが1回転以上し距離が変わるもの
2.クレーム申立期間; 開催日を含む180日 但し、送付記録簿等から判明する場合は到着日を含め30日
3.ペナルティ;5万円
4.対応落札車両代金;落札料・落札店までの往復輸送代・実損金(転売後実費含む)
メーター改ざん問題に関しては、「走行メーター管理システム」が機能しております。
「走行メーター管理システム」とはその名の通り、オークションなどに出品される車の走行距離を管理する仕組みです。
すべての車には車体番号といって1台ずつ違う番号が刻印されています。
これは車検証にも記載されているのでご存知の方もいらっしゃるでしょう。
この車体番号を元にオークションに出品された車の走行距離を記録しているのが、「走行メーター管理システム」です。
次に同じ車がどこかのオークション会場に出品されたとき、そのデータと照らし合わせ異常がないかを判定するのです。
このシステムはオークション会場以外でも、会員になっている業者が自らチェックすることが可能ですがそれでも100%の車をチェックできる訳ではございません。
メーター改ざん問題の撲滅には、車に携わる関係者「メーカー・流通業者・一般ユーザー」全てが意識して絶対「しない・させない」を徹底することです。
なお、「走行メーター管理システム」が機能してからはメーター改ざんがかなり少なくなってきております。
メーカーが壊れない車作りお陰もあってか?・・・以前は5万km以上の中古車はあまり価値のない車と見なされたが、現在では10万Km以上の車でも以前よりは良く売れる車として扱われております。
ここで、正常な車の価格とメーターが改ざんされてる車を概算で比較します。
正常な車の価格が50万とするとメーターが改ざんされてる車は約半額の25~30万位となり、如何にメーター改ざん車が嫌われたものかが立証されています。