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2011年11月7日
知って得する情報編 第四章;「修復歴車判断基準の詳細」

修復歴車判断基準
修復歴車とは、交通事故その他の災害により、公正取引協議会で定める骨格部位等に損傷を生じた車両、またはその修理跡のあるものをいいます。
基本的な判定対応は(財)日本自動車査定協会、および日本オートオークション協議会の修復歴車判断基準に準じます。

但し、CAAが判断した軽微な凹み、突き上げ等による凹み、および軽微な破れ(亀裂)、またはこれらの修理跡はこの限りではありません。

部位 内容

クロスメンバー
・交換されているものは修復歴とする。
・曲がり、凹み、またはその修理跡があるものは修復歴とする。
・小さな凹み、またはその修理跡があるものは修復歴としない。

サイドメンバー
・交換されているものは修復歴とする。
・コアサポートより後ろに位置する部分の曲がり、凹み、またはその修理跡があるものは修復歴とする。
・リヤエンドパネルより前に位置する部分の曲がり、凹み、またはその修理跡があるものは修復歴とする。
・けん引フック取付け部の損傷、またはその修理跡があるものは修復歴としない。
・バンパーステー取付け部の軽微な凹み、またはその修理跡があるものは修復歴としない。フロントインサイドパネル
ダッシュパネル
・交換されているものは修復歴とする。
・コアサポートより後ろに位置する部分に外部、または外板を介して波及した凹み、またはその修理跡があるものは修復歴とする。

ピラー
・交換されているもの、およびスポット打ち直しがあるものは修復歴とする。
・外部、または外板を介して波及した凹み、またはその修理跡があるものは修復歴とする。
・外部に露出している部位に凹み、またはその修理跡があるものは修復歴としない。
・ボディーサイドシルパネルの単体部品の交換時に生じるピラー下部に溶接処理跡があるものは修復歴としない。
・1BOX車等でルーフからステップまで一体として露出しているパネル状センターピラー等のアウター部は骨格としない。

ルーフ
・交換されているものは修復歴とする。
・ピラーから波及した凹み、またはその修理跡があるものは修復歴とする。

フロアパネル
フロアサイドメンバー
・交換されているものは修復歴とする。
・外部、または外板を介してパネルに凹み、メンバーに曲がり、またはその修理跡があるものは修復歴とする。
・パネル接合部にはがれ、または修理跡があるものは修復歴とする。
・破れ(亀裂)があるものは修復歴とする。
トランクフロア
・交換されているものは修復歴とする。
・外部、または外板を介してパネルに凹み、またはその修理跡があるものは修復歴とする。ただし、スペアタイヤ等格納部とリヤエンドパネルが直接接合されている部分に小さな凹み、またはその修理跡があるものは修復歴としない。
・フロアパネルとの接合部にはがれ、または修理跡があるものは修復歴とする。
・破れ(亀裂)があるものは修復歴とする。
・リヤエンドパネル、またはリヤフェンダー等の交換時に生じた損傷があるものは修復歴としない。

ラジエータコアサポート
・交換されており、且つコアサポートと隣接するインサイドパネルに凹み、クロスメンバーに曲がり、サイドメンバーに曲がり、凹み、またはその修理跡があるものは修復歴とする。

タイヤハウス
・交換されているものは修復歴とする。
・インナー部に外部、または外板を介して波及した凹み、またはその修理跡があるものは修復歴とする。
・アウター部の凹み、またはその修理跡があるものは修復歴としない。

リヤインナーパネル
・交換されているものは修復歴とする。
・外部、または外板を介してパネルに凹み、またはその修理跡があるものは修復歴とする。
・リヤエンドパネル、またはリヤフェンダー等の交換時に生じた損傷があるものは修復歴としない。

次回は第五章;「その他のダメージの評価基準と商品価値」を表示します。

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