スタッフブログ
2012年4月24日
☆★4月24日・店長のひとり言・・・★☆

一宮22号店のボス細川です。

今年あのダイハツのコペンが生産終了するみたいです・・。この10年間の販売台数は

約5万7千台数!!。あの可愛らしいフロントマスクを見るたびに私はドラえもんを連想して

しまいます。

そういえば、ドラえもんの最終回っていろいろな噂がありますよねぇ?

私はいろいろな話しの中でこの話しが一番好きです♪

     ↓↓↓↓

 

 

ある日、のび太とドラえもんに別れの時が訪れます。

その日は本当に突然やってきました。
のび太はいつものように、宿題をせずに学校で叱られたり、ジャイアン
にイジメられたり、またはスネ夫の自慢話を聞かされたり、未来のお嫁
さんであるはずのしずかちゃんが出来杉との約束を優先してしまったり
と、いつもの日常でした。

とにかくいつものように、あの雲が青い空に浮かんでいた天気のいい日
でした。そんないつもの風景の中で、なぜかドラえもんだけが動かなく
なっていました。

当然、のび太にはその理由は分かりません。喋りかけたり、叩いたり、
蹴ったりしっぽを引っ張ってみたりもしましたが、なんの反応も示さな
いドラえもんを見てのび太はだんだん不安になってしまいます。

固い友情で結ばれている2人。のび太は動かなくなったドラえもんがど
ういう状態にあるのかやっと理解するのです。

その晩のび太は枕を濡らします。ちょこんと柱を背にして座っているド
ラえもん。のび太は眠りにつくことが出来ません。
泣き疲れてただぼんやりし、無駄と分かりつつ色々なことをしました。
出来うることの全てやりました。それでも何の反応も示さないドラえも
ん、泣くことをやめ何かしらの反応を、ただ黙って見つめ続けるのび太。

そして、なぜ今まで気付かなかったのか「のび太の引き出し」そう「タ
イムマシン」の存在に気がつくのです。
のび太はパジャマのまま、22世紀へとタイムマシンに乗り込みます。
これで全てが解決するはずでした。

のび太はドラミちゃんに会い、ドラえもんの状態を話しました。
しかし、のび太はドラミちゃんでもどうにもならない問題が発生してい
ることに、この時点では気が付いていませんでした。
ドラミちゃんでさえも思いもしなかったのです。
「ドラえもんが治る!」のび太は嬉しくて、せかすのび太と完全には状
況を把握出来ないドラミちゃんは、とにかく20世紀へ。

しかしこの後にのび太は人生最大の落胆をすることになってしまいます。

動かないドラえもんを見て、ドラミちゃんはすぐに故障の原因が分かり
ました。正確には、故障ではなく電池切れでした。
そして電池を交換するその時、ドラミちゃんはその問題に気が付きまし
た。「予備電源がない!」でものび太には、何のことか分かりません。

「早く早く」とせがむのび太にドラミちゃんは静かに伝えます。
のび太さん、お兄ちゃんとの思い出が消えちゃってもいい?」当然、
のび太には理解出来ません。旧式ネコ型ロボットの耳には電池交換時の
予備電源が内蔵されており、電池交換時にデータを保持しておく役割が
あったのです。
そして「ドラえもんには耳がない...。」のび太もやっと理解しまし
た。その時、ドラえもんとの思い出が甦ってきました。初めてドラえも
んに会った日、数々の未来道具、過去へ行ったり、未来に行ったり、恐
竜を育てたり、海底で遊んだり、宇宙で戦争もしました。鏡の世界にも
行きました。どれも映画になりそうなくらいの思い出です。

のび太はある決断を迫られます。

ドラミちゃんは、いろいろ説明をしました。難しい規約で、のび太は理
解に苦しみましたが、電池を交換することでドラえもん自身はのび太と
の思い出が消えてしまうこと、今のままの状態ではデータは消えないこ
と、ドラえもんの設計者は、設計者の意向で明かされていない(超重要
極秘事項)ので連絡して助けてもらうことは不可能であるという、これ
はとても不思議で特異な規約でありました。
ただ修理及び改造は自由であることもこの規約に記されていました。

のび太は人生最大の決断をしました。

ドラミちゃんにお礼を言い、ドラえもんは「このままでいい」と一言、
告げるのです。ドラミちゃんは後ろ髪ひかれる想いですが、何も言わず
にタイムマシンに乗り22世紀に帰って行きました。
この時の、のび太小学校6年生の秋でした。

それから数年後。のび太の何か大きく謎めいた魅力、そしてとても力強
い意志、どこか淋しげな目、眼鏡をさわる仕草、黄色のシャツと紺色の
短パン、そんな姿を見てしずかちゃんがのび太を好きになるのに時間は
要りませんでした。

ドラえもんが居なくなってからののび太は勤勉に励みます。
外国留学から帰国した青年のび太は、最先端の術をもつ企業に就職し、
小さい頃の念願のしずかちゃんと結婚しました。

ドラミちゃんが去ってから、のび太は「ドラえもんは未来に帰った」と
みんなに告げていました。そしていつしか誰も「ドラえもん」のことは
口にしなくなっていました。
しかし、のび太の家の押入れには「ドラえもん」が眠っています。
あの時のまま…。

今、のび太は技術者として「ドラえもん」の前にいます。
小学生の頃、成績が悪かったのび太ですが、必死に勉強しました。そし
て中学、高校、大学と進学し、かつ確実に力をつけていました。
企業でも順調に、ある程度の成功もしました。そしてもっとも権威のあ
る大学に招かれるチャンスがあり、のび太はそれを見事にパスしていき
ます。

「ドラえもんを治したい」その一心でした。人間とは変わることが出来
るものなのです。のび太にとって「ドラえもんの電池切れ、修理が可能
であるならば直す」それが小学6年生ののび太の原動力となったのです。

あれからどれくらいの時間が経ったのでしょう。自宅の研究室にしずか
ちゃんが呼ばれました。絶対に入ることを禁じていた研究室でした。

中に入ると夫であるのび太は微笑んでいました。そして机の上にあるそ
れをみて、しずかちゃんは言いました。
「ドラちゃん...?」のび太は言いました。「しずか、こっちに来て
ごらん、今ドラえもんのスイッチを入れるから」頬をつたう一筋の涙。
しずかちゃんは黙って、のび太の顔を見ています。

この瞬間のため、まさにこのためにのび太は技術者になったのでした。
なぜか失敗の不安はありませんでした。こんなに落ち着いているのが不
思議だと思うくらいのび太は、静かにそして丁寧に、何かを確認するよ
うにスイッチを入れました。

ほんの少しの静寂の後、長い長い時が繋がりました。

「のび太くん、宿題は済んだのかい?」
ドラえもんの設計者が謎であった理由が、明らかになった瞬間でもあり
ました。
あの時と同じように、空には白い雲が浮かんでいました。

おわり。

ウッウッ・・良い話しです。    

 

ボス細川の独り言でした。

 

 

 

 

 

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