こんにちは、
春日井中央店の トク です。
「ベトコン」という言葉を聞いたことがありますか?
若い世代の人たちはあまり知らないかもしれませんが、年配の方ならご存じかもしれません。
「ベトコン」(Vietcong)は、アメリカ人が「ベトナム共産主義者(Việt Nam Cộng sản)」を略して呼んだ言葉で、
1955年から1975年のベトナム戦争中に、
主に南ベトナムで活動していた「南ベトナム解放民族戦線」の政治・武装勢力を指します。
だからこそ、テニス仲間の年配の方に「ベトコンラーメン」というラーメンを紹介されたとき、
私はとても驚いて、興味津々で食べてみたくなりました。
昨日、友達と一緒に江南市のこのラーメン店で昼食を食べに行きました。
ラーメンの一杯はとても大きく大量のもやしとにんにくのトッピングが入っていて、にんにくは丸ごと一片そのままでした。
店員がラーメンを運んできたとき、私は驚いてしまい、
並のサイズを注文したはずで、大盛りではないかと店員に確認しました。
店員はこれが並サイズだと言いましたが、私はまだ信じられませんでした。
今回はラーメンの味については触れません。人それぞれ感じ方が違うと思うからです。
ただ、「ベトコン」という言葉の由来と、なぜその名前が「ベトコンラーメン」なのかを説明したいと思います。
ベトコンラーメンとは (?)
1969年に一宮市で開業した中華料理屋・ベトコンラーメン新京本店 店主の稲垣稔が考案した。
開店当時、過労や夏バテ回復のためにニンニクとトウガラシを入れたラーメンを、賄い料理として調理師が作った。
これを食した店主の稲垣稔は、1940年頃に満洲国新京にあった実家の呉服店で中国人店員が作っていた湯麺と近い風味に気付き、
味が良いことから品書きに取り入れた。
これを開店準備中に従業員が食す様子を見て、常連客が注文するようになったとも伝わる。
商品化に際し、ベトナム戦争で戦闘中のベトコン(南ベトナム解放民族戦線)の勇敢な姿を見て「ベトコンラーメン」と名付けた。
やがて戦闘が激化すると日本国内では反戦ムードが漂いはじめ、
稲垣は悲惨なベトナム戦争を連想させる「ベトコン」は食事の名称にふさわしくないと考えた。
しかし「ベトコンラーメン」の名が定着してしまっていたことから、当時客が「食べると体調が良くなる」と語ったことを語源とし、
名称はそのまま「ベスト・コンディション」の略でベトコンラーメン、と説明するようになった。
岐阜市川部発祥説の店「ベトコンラーメン香楽」開店当初の1975年からベトコンラーメンを提供しており、
南ベトナム解放民族戦線の勇気に感動して命名したと説明を続けている。
ニンニクはスライスせずに丸ごと麺の上に載せ、スープは味噌味である。
興味がある方は、ぜひ一度食べに行ってみてください。
ただし、にんにくがたっぷり入っているので、仕事中やお客様と接する予定があるときには、
食べないほうがいいかもしれません。話すときににんにくのにおいが気になると思います。
もしうっかり食べてしまった場合は、牛乳を1本飲むことをおすすめします。
牛乳にはにんにくのにおいを抑える効果があります。